ブログネタって、いつも悩みます。
毎日のように更新するブロガーさんをすごく尊敬します。

書きたいけど書けないこともあります。
映画鑑賞と読書の記録を残したいと思うのですが、恥ずかしいのです、とても。
映画も本も好きだけど、本当に好きな人ほど好きじゃないし、詳しくない。

しかしブログは“チラシの裏”ってやつでしょう?
好きなこと、思い切って書いてみます。

2012年は本をほとんど読みませんでした。
電車に乗る時間が減ったから、と自分に言い訳したり。残念ですね。

でも年末に実家に帰ったときに、読みかけだったカズオ・イシグロの『日の名残り』を一気に読み終えて、やっぱり本っていいなと思ったのです。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫) [文庫]
著者:カズオ イシグロ
出版: 早川書房
(2001-05)

伝統的な英国紳士のお屋敷で長年執事を務めたスティーブンスが、“執事の品格とは”を解きつつ、華やかだった当時を回想して郷愁の想いを語ります。
語り口も現代的ではないし、日本人にとって執事といえば執事喫茶…?なんて変な見方があったりして、最初は読みづらかったのですが、次第にスティーブンスの細やかな心理描写が手に取るように分かるようになって、どんどん引き込まれていきました。


この『日の名残り』はイギリス最高の文学賞ブッカー賞なるものを受賞したそうですが、私がカズオ・イシグロに心を奪われたのは『わたしを離さないで』を読んだときでした。

わたしを離さないでわたしを離さないで [単行本]
著者:カズオ イシグロ
出版: 早川書房
(2006-04-22)

ヘールシャムという施設で暮らす特別な子どもたちの話で、こちらも大人になった主人公のキャシーが、子ども時代から現在までを回想していきます。
彼女たちに与えられた運命があまりにも悲しくて、どうしようもなくて、非現実なのにとてもリアルな描写で、これまでに読んだ小説で一番衝撃的でした。

2作品とも、こんな文章どうやったら書けるのだろうというほど、表現が繊細で、豊かで、自分とは全く別の境遇と人格を持つ主人公にもすっかり感情移入してしまいました。

『わたしを離さないで』は2010年に映画化されたので観に行きましたが、それもよかった。
『日の名残り』も映画化されているそうなので見てみたいなぁ。